2025.12.27
本当の意味で“センスのいい外構”とは
横須賀市・鎌倉市・三浦市は、いずれも海と緑に恵まれ、個性的な住宅が多いエリアです。
その一方で、「外構のつくり方次第で、家全体の印象が大きく変わる」地域でもあります。
せっかくこだわって建てた建物なのに、外構だけが浮いてしまう――
そんな状態は、本当の意味で“センスのいい外構”とは言えません。
ここでは、横須賀市・鎌倉市・三浦市で外構工事を検討されている方に向けて、
センスのいい外構とは何か、そしてそれを実現するための考え方を解説します。

センスのいい外構とは?
1.建物と調和している外構
センスのいい外構の大前提は、建物と自然に調和していることです。
・建物の色や素材
・屋根や窓のライン
・和風か洋風か、直線か曲線か
これらを無視して、外構だけをデザインしてしまうと、
どれだけ高級な素材を使っても「ちぐはぐ」な印象になってしまいます。
特に横須賀市・鎌倉市・三浦市では、
街並みそのものが持つ雰囲気も含めて、建物と外構を一体で考えることが重要です。
2.程よい「抜け感」がある外構
センスのいい外構には、必ず“抜け感”があります。
・塀で囲いすぎない
・視線が抜けるポイントをつくる
・閉じすぎず、開きすぎない
このバランスが取れている外構は、
実際の敷地以上に広く、心地よく見えます。
海や空、緑との距離が近いこのエリアだからこそ、
「すべてを囲わない設計」が、結果的に上質さを生み出します。
3.引き算が上手な外構
センスのいい外構は、足し算よりも引き算が上手です。
・装飾を増やしすぎない
・色数を抑える
・素材を厳選する
「せっかくだから」と要素を足していくほど、
外構は重く、雑多な印象になってしまいます。
あえてつくらない部分を残すことで、
建物や植栽が引き立ち、時間とともに味わいが増していきます。
センスのいい外構を依頼するには?
外構工事店選びがとても重要
センスのいい外構は、業者選びで8割決まると言っても過言ではありません。
価格や距離だけで選んでしまうと、「施工は問題ないけれど、デザインが普通」という結果になりがちです。
外構は“工事”である前に、設計と提案の仕事です。
どんな考え方で外構をつくっている会社なのかを、必ず確認しましょう。
1.施工知識が豊富であること
見た目が良いだけでなく、
・勾配
・排水
・素材の耐久性
・将来のメンテナンス
こうした施工知識が伴ってこそ、本当に良い外構になります。
特に横須賀市・鎌倉市・三浦市は潮風や湿気、土地条件の影響を受けやすいエリアです。
地域特性を理解した施工知識が欠かせません。
2.HPなどに「気に入った施工例」があるか
センスは、言葉よりも実例に表れます。
・この雰囲気、好きだな
・こういう外構にしたい
・写真を見て直感的に惹かれる
そう思える施工例が、ホームページやSNSにあるかどうかは、とても重要な判断基準です。
「きれい」ではなく「好き」と思えるか。その感覚を大切にしてください。
3.地域性・風土を理解しているか
もう一つ大切なのが、地域性への理解です。
横須賀・鎌倉・三浦はそれぞれ土地の表情も、街の空気も異なります。
・鎌倉らしい落ち着き
・横須賀の開放感
・三浦の自然との距離感
これらを理解せずにどこでも同じ外構デザインを当てはめてしまうと、その土地らしさは失われてしまいます。
「この街だからこそ似合う外構」その視点を持っているかどうかが、センスの差になります。
まとめ
センスのいい外構とは、派手さや流行を追ったものではありません。
・建物と調和し
・程よい抜け感があり
・引き算ができていて
・地域性まで考えられている
そんな外構は、完成直後だけでなく、10年後・20年後も美しくあり続けます。
横須賀市・鎌倉市・三浦市で外構を検討されている方は、
ぜひ「センス」という視点から、外構づくりを考えてみてください。
【筆者プロフィール】
庭dening代表 小山 健太郎
日本デザイナー学院卒業後、8年間店舗・内装設計の会社に勤め、外構専門店で14年間修業し、庭dening(ニワデニング)を設立。ブティック社発行、エクステリア&ガーデン(外構専門雑誌)にて、現場写真を多数掲載される。現代和風・プロバンス風・モダン・ナチュラル風とスタイルにとらわれず数多くのプランを手掛ける。
