2023.5.2
外構デザインと聞いて思い浮かべるイメージは、ドライガーデン風ににするとか、リゾートガーデン風にしたいとか、どんな植栽にするかなど主にビジュアル面を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、よく考えてみてください。木も何も植えていない庭に唯一存在する大きな要素。それは地面です。
エクステリアにおいて、地面の素材選びは大切なポイントです。大半を占める地面の部分がしっかりしていないと、地面の上に構成される植栽計画も全て台無しになってしまいます。
その為、私たち外構デザイナーは地面部分に力を入れて施工計画を考えます。外構デザインのはじめの一歩は、地面の素材をどうするかというところです。
今回は庭の中で一番大きな要素である地面の素材について特徴をお伝えいたします。
1.芝生
青々とした芝の美しさはお庭の格を向上させます。芝は季節によって色が変わるので景観の変化も楽しむことができます。芝生を作るには、土壌の調整、種まき、肥料や水やりが必要で、日当たりと風通しの良い庭に向いています。最近は人工芝の品質も良くなり、メンテナンスの面からも好評ですが人工芝は定期的な張替えが必要となります。
2.砂利
砂利は維持が容易で、水はけがよく、自然な風合いがあるため、多くの人に人気があります。砂利を踏むと音がなることから、防犯対策にも繋がり、機能性も兼ね備えています。そのため人目のつきにくい裏庭や玄関アプローチなどに砂利を使用するケースが多いです。
3.コンクリート
コンクリートは耐久性があり、手入れが簡単で、多目的に使用できるため、人気があります。ただし、コンクリートは熱を吸収しやすく、暑い日には庭が暑くなってしまうことがあるため、適切な植栽をするなどの工夫が必要です。
いかがでしたか?庭の地面の素材として極端な3例を上げてみました。実際にはどれか一つだけを採用するということはなく、外構計画の中で適材適所の素材を使用していきます。他にもタイルや木など様々な素材の特徴を理解した上でお客様に外構デザインとしてご提案しています。
こちらから神奈川県横須賀市、横浜市、湘南エリアを中心とした外構の施工事例写真をご覧いただけます。
【筆者プロフィール】
庭dening代表 小山 健太郎
日本デザイナー学院卒業後、8年間店舗・内装設計の会社に勤め、外構専門店で14年間修業し、庭dening(ニワデニング)を設立。ブティック社発行、エクステリア&ガーデン(外構専門雑誌)にて、現場写真を多数掲載される。現代和風・プロバンス風・モダン・ナチュラル風とスタイルにとらわれず数多くのプランを手掛ける。